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脳腸相関 [医学・医療短信]

 腸内細菌の種類や数は人によって異なります。

 また同じ人でも年齢や生活環境、食べ物などの影響で、絶えず変化します。

 一般的に、約75%は日和見菌、そして有用菌が約20%を占めているなら、腸内環境は良好と言えるでしょう。

 有害菌が増えると、生活習慣病をはじめとした病気のリスクが高まります。

 また、実年齢より上に見られるなど、老化にも深い関わりがあるようです。

 腸の状態は便でわかる!?

 健康な人の便の約80%は水分です。

 残りの20%には、栄養や水分を吸収したあとの食べ物のカス、はがれた腸粘膜、腸内細菌が含まれています。

 腸内細菌の数は、便1gにつき1兆個と言われています。

 便の様子を見れば、腸内環境の状態もわかります。セルフチェックをしましょう。

 色は?

 健康的な便の色は黄土色。便は本来、胆汁の色素である黄色をしており、腸内に留まる時間が長いと次第に黒味を帯びてきます。

 ただし、コーヒーなどの飲食物の影響で黒味を帯びる場合もあります。
 便が真っ黒なら食道や胃に出血・炎症があるのかもしれません。

 真っ赤や灰色などの場合も、病気のサインの可能性があるので、受診しましょう。

 固さは?

 水分量は80%程度、こねた後の粘土くらいの固さで、スルッと排便できるのがベスト。

 大腸に長く留まると水分を失い、コロコロで固くなります。

 よい便の条件としては、バナナ状で、ある程度の長さがあることも挙げられます。

 においは?

 健康な便には、ほとんどにおいがありません。

 しかし、有害菌が増え、分解したタンパク質や脂肪が発酵すると、きついにおいが発生します。

 また、便が大腸に長く留まるほど、においはきつくなります。

 自分の便のにおいをチェックする場合は、排便後に一度トイレから出て、数秒後に再度入るとわかりやすいでしょう。

 回数は?

 1日1回、あるいは3日で2回を目指したいもの。

 残便感があり、短時間に何度もトイレに行ったときは1回として数えます。

 トイレに行く時間帯を決めておくと、リズムができて排便しやすくなります。

 逆に便意をがまんすると、腸に留まる時間が長くなり、便の質が低下します。

 腸の健康のカギは「食生活」

 腸の健康を支える「腸内環境」は、生活習慣や年齢などの影響を強く受けます。

 規則正しい生活や適度な休息といった健康の基本は、腸の健康維持にも欠かせません。

 そのほかにも心がけたいことを紹介します。

膵がんリスク

 国立がん研究センターなどの研究グループは、約9万人のデータに基づき、果物および野菜の摂取と膵がん罹患との関連を検討。

 膵がんの罹患リスクは果物摂取により低下し、野菜の摂取で上昇することが示された、と発表しました。

 解析対象は45~74歳の男女9万185人。

 138食品を含む食品摂取頻度調査を基に、果物(17品目)・野菜(29品目)の摂取量によって対象者を4群に分け、最少群を対照としてその他の群のがん罹患リスクを調べました。

 16.9年間(中央値)の追跡期間中に、577人が膵がんと診断された。

 全果物摂取量の最多群では、最少群に比べて膵がんの罹患リスクが26%低かった。

 柑橘類(みかん、みかん以外の柑橘類、オレンジジュース)に限定した場合にも、ほぼ同様のリスク低下が認められた。

 果物摂取と膵がん罹患リスク低下との関連は、非喫煙者でより明瞭だった。

 一方、全野菜摂取の最多群では、最少群に比べて膵がんの罹患リスクが30%高かった。

 ただ、アブラナ科野菜や緑黄色野菜など特定の種類に限定した場合、膵がん罹患リスクとの有意な関連は認められなかった。

 また、全野菜摂取と膵がん罹患リスク上昇との関連は、喫煙者において有意だったが、非喫煙者では有意な関連は示されなかった。

 果物や野菜の摂取によるがんの予防効果については、幾つかのがんで可能性が示されている。

 しかし、膵がんに関しては、これまでに一定の研究結果が得られていない。

 そこで研究グループは、日本人の生活習慣病予防と健康寿命延伸を目的に国内で実施されているJPHCのデータを用いて、果物・野菜の摂取量と膵がんの罹患リスクとの関連を検討した。

 果物摂取と膵がんの罹患リスク低下との関連が認められた今回の結果について、研究グループは「果物に含まれるビタミンなどの抗酸化成分が、膵がんのリスク低下に関係しているのではないか」と考察。

 一方で、野菜摂取にリスク上昇との関連が認められた点については、「喫煙者でリスクの上昇が顕著になることから、野菜とたばこに含まれる成分との相互作用の可能性が考えられるが、明確な理由は分からない」とコメントしている。

 その上で「今回の研究は、日本人が対象のものでは過去最大規模だが、症例数は必ずしも多くはない。日本人を含むアジア人における疫学研究は少ないため、さらなる研究の蓄積が必要だ」と今後の課題を示している。

 監修:飯野久和昭和女子大教授 農学博士
タグ:腸内細菌
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「朝から牛丼」のすすめ [医学・医療短信]

「朝から牛丼」は昼の血糖値急上昇を防ぐ?
米井嘉一 / 同志社大学教授

 健康な体を作るためには朝ご飯をきちんと食べることが大切です。

 しかし最近、朝食を取らない子供や大人が増えています。

 朝食を欠食すると子供が肥満になりやすいことが知られています。

 大人では脳卒中の頻度が増えます。

 過去と比べて日本人の食事パターンは大きく変化しています。

 子供も大人も夜型の生活パターンが増え、夜食や間食は増えていますが、朝食を抜くケースも増える傾向にあります。

 その原因を突き詰めると睡眠との関連が大きいことがわかります。

 夜更かしをすれば当然、睡眠不足になります。

 それは朝食の欠食に直結します。

 朝起きても、寝ぼけ状態が強ければ朝食を食べる気にはなれません。

 胃腸のぜん動運動が落ち込んでしまっているからです。

 同じカロリーでも、夜食は血糖値が上がりやすくなります。

 そのため睡眠中に高血糖になったり、その反動で低血糖になったりします。

 反動というのは、高血糖になった時にインスリンが過剰に分泌され、余分のインスリン作用によって低血糖が生じてしまう現象です。

 高血糖や低血糖のように、睡眠中に血糖値が不安定になると睡眠の質が下がります。

 また、寝る前にスマートフォンを触る人も要注意です。

 スマホの光は網膜を刺激して、睡眠を促すホルモンのメラトニン分泌を止める作用があります。

 そのため睡眠の質が低下します。

 心身のストレスが強い人も、朝食を食べない率が高いようです。

 ストレスが強いと寝つきが悪くなり、夜中に目が覚める頻度が高まります。

 朝起きても気分はすぐれず、元気よく朝食を食べる気分にはなれないでしょう。

 朝食を食べないと何が起きるの?

 朝食を食べないと、昼食や夕食時の血糖値が上昇します。

 血糖値が140 mg/dL 以上になる急激な血糖上昇は「血糖値スパイク」と呼ばれ、さまざまなアルデヒドが同時多発的に生成される「アルデヒドスパーク」を引き起こします。

 これが血管内皮障害など、体のさまざまな部位の細胞障害、組織障害の直接的な原因になるのです。

 ではなぜ、朝食を食べないと昼食時の血糖値が上昇するのでしょうか。

 それは血糖を上昇させるホルモンが多く分泌されるからです。

 血糖値を調整するホルモンは、血糖値を下げるホルモンと上げるホルモンに大別されます。

 血糖値低下ホルモンはインスリンだけですが、血糖値上昇ホルモンはコルチゾル、アドレナリン、成長ホルモン、グルカゴンなど複数あります。

 低血糖は体にとって危険なので、低血糖を防ぐための機構が備わっているのです。

 低血糖防御機構の中でもっとも強力な血糖上昇作用があるのが、グルカゴンです。

  朝食「あり」と「なし」の時の血糖変動の違い

 朝食を食べた時と欠食した時の血糖値変動の違いを図で説明します。

 朝食をしっかりと、よくかんでゆっくり食べると、食後の血糖上昇は緩やかで、血糖値スパイクは生じません。

 低血糖にもならないのでグルカゴンの出番はありません。

 ところが、朝食を抜くと食べない時間が長くなります。

 血糖値が下がるのでグルカゴンが分泌されて血糖値を上げようとします。

 その状態で昼食を取ると血糖値はさらに上がりやすくなります。

 当然、上昇した血糖値を下げるためにインスリンも多く分泌されます。

 朝食を抜くとインスリンもグルカゴンも多く分泌されます。

 両者ともに膵臓(すいぞう)で作られます。

 このような生活を続けると、膵臓がインスリンもグルカゴンも大量に作り続けなくてはならないため、膵臓が疲れてインスリンを作れなくなり、糖尿病の発症につながります。

 朝食を食べられる体作りが大切

 これまで朝食を食べない習慣がついた人が突然、朝食を食べるとかえって調子が悪くなることがあります。

 おなかが張ったり、気持ち悪くなったり、胃がもたれたりします。

 そのような人は胃腸の働き(ぜん動運動)が衰えているので、まずは胃腸の働きを整え、朝食を受け入れる準備から始めましょう。

 朝食の欠食と睡眠には深い関係があります。

 朝食を食べたいと思ったら、前の日は夜更かしをせず、睡眠を十分にとることが大切です。

 時間の余裕がないと朝食も食べられないので、朝は早めに起きましょう。

 できれば散歩するくらいの余裕がほしいところです。

 これでばっちり、朝食受け入れ準備の完了です。

 前夜の飲酒が過ぎると、アルコール分解過程で生成されたアルデヒドの作用で睡眠の質が下がり、胃腸のぜん動運動も抑えられます。

 お酒の量を減らしてみましょう。

 タバコのニコチンも胃腸の動きを抑えます。

 ニコチンの禁断症状がもっとも強く表れる朝に一服すると食欲が抑えられ、朝ご飯を食べられなくなります。

 一服をやめ、散歩などをしておなかをすかせましょう。

 朝食に何を食べればよいか?

 私たちの実験で、朝に牛丼を食べると、おにぎりやサンドイッチに比べて昼食後の血糖値が上がりにくいという結果が得られました。

 朝はできるだけガッツリ食べた方がよいというのが結論です。

 結果を見て以降、私も時々「朝牛(あさぎゅう=朝に牛丼を食べること)」をしています。

 朝から牛丼が食べられるのは元気な証拠。健康に生まれ変わった自分を実感してください。



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酒⇒食道がん? [医学・医療短信]

 国立がん研究センター食道外科の大幸宏幸科長の解説。

 アルコールがすべて悪いかというとそうではないので、60~70代の高齢男性に患者が多く、飲酒や喫煙が主な原因とされる食道がんについて、国立がん研究センター食道外科の大幸宏幸科長の解説。

 酒をたくさん飲む人は食道がんになりやすいのですか。

 お酒を飲む人すべてががんになりやすいわけではありません。

 アルコールを代謝する二つの酵素をつくる遺伝子に異常がある人がお酒をたくさん飲んでいると、うまく代謝されずにアセトアルデヒドという発がん性のある物質が体の中に蓄積され、食道がんになりやすくなります。

 初めてお酒を飲んだときに顔が赤くなる人がそのタイプで、「フラッシャー」と呼ばれます。

――そのようなタイプの人が気をつけることは。

 アルコールを控え、定期的に検査を受けることです。

 食道がんも早期の発見、治療が大事で、食道の粘膜にとどまるがんであれば、しっかり治療できれば長期生存が期待できます。 
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酒の諸問題 [医学・医療短信]

 アルコールとの「上手な付き合い方」

 花見の真っ盛り。

 飲めや! 飲めや!の日が続く。

 酒は適量の場合はストレス解消の効果を期待できるが、量が増えると確実に健康を損なう原因になる。 

 「酒は百薬の長」と言われ、飲酒は日常生活でさまざまな行事と深い関わりをもっている。

 飲酒は疲労の回復やストレスの解消あるいは人間関係を円滑にするなど、望ましい影響を与えてくれるが、その効果は適度な飲酒を守ることではじめて得られる。

 アルコールに含まれるカロリーは1gあたり7kcalで、脂肪の9kcalに次ぐ高カロリーの食品だ。

 カロリーの他の栄養成分はほとんど含まれない(非蒸留酒には糖質が含まれる)。

 はじめは「少し」と思っていても、つい飲み過ぎてしまうのが酒だ。

 さらに、アルコールには食欲を高める作用もあり、食べ過ぎて肥満の原因になる。

 アルコールを飲み過ぎないための対処法

 アルコールに強い体質かどうかは遺伝によって決まり、日本人は4~5割程度がお酒に弱い遺伝子をもっているとされる。

 下戸にとっては宴席で何を飲むかというのは、切実な問題だ。

 酒を飲むときの注意点

• 血糖降下薬を飲んでいる人は、食事を十分に摂らずに飲酒すると低血糖になるおそれがある。

 食事量が低下すると、肝臓のグリコーゲンが減少し、さらにアルコールの代謝に伴う代謝経路の変化により、糖新生(糖質以外からの糖の産生)が抑制されるからだ。

• インスリン注射や経口血糖降下剤などでの薬物治療中の人は、とくに低血糖を起こしやすいので、食事をとらずに飲酒するのは避けるべきだ。

• アルコールはアルコールそのもの作用やアルコールの代謝に伴い血糖値に影響を与える。

 アルコールを飲むときでも、食事は3食をきちんととることが大切。

 アルコールを飲むからといって、食事を抜くのは危険が伴う。

• 酒を控えていたり、飲めない体質の人は、周囲の人に「自分はお酒を飲めない」ことを事前に伝えておく。

• 会席やパーティーでは、ビールやウイスキーの水割りの代わりに、色が似ているウーロン茶やノンアルコール飲料を上手に利用する。

• 酒を飲むときは水も飲む。

 アルコールには利尿作用がありトイレが近くなる。

 排出された水分を補わないと脱水状態になりやすい。

 純アルコール量で約20gが限度

 厚生労働省の指針では、1日のアルコール摂取量の目安を、純アルコール量で約20g程度だとしている(女性は男性の2分の1から3分の2程度)。

 これをアルコール飲料に換算すると、ビールは中びん1本(500mL)、日本酒は1合(180mL)、焼酎0.6合(約110mL)、ウイスキーはダブル1杯(60mL)、ワイン1/4本(約180mL)、缶チューハイ1.5缶(約520mL)となる。

 アルコール健康医学協会によると、血液中のアルコール濃度0.02~0.04%なら「爽快期」で、さわやかな気分になれる。

 このときはまだ、皮膚が赤くなったり、陽気になったりする程度だ。

 0.05~0.10%は「ほろ酔い期」。体温が上がり、脈が速くなったりする。

 酔いが進むと次第に、理性をつかさどる大脳皮質の活動は低下していく

 0.11~0.15%の「酩酊初期」では、気が大きくなって大声を出し、怒りっぽくなる。

 さらに、0.16~0.30%の「酩酊期」になると、鎮静効果が強くなり麻痺が小脳まで広がり、運動失調の状態になる。

 呼吸が速くなり、千鳥足になったり、何度も同じことをしゃべったりするようになる。

 一般的に、純アルコール量で約20gを限度とするのが上手なお酒の飲み方といえる。

 これは、「爽快期」を維持して酒を楽しみ、酒量が増えたとしても「ほろ酔い期」でとどめておける量だ。

 体重約60kgの人が日本酒にして2合のお酒を30分以内に飲んだ場合、アルコールは約3~4時間体内にとどまる。

 それより多い量のお酒を飲むと、アルコールが体内から消失するまで約6~7時間かかる。

 これには個人差があるため、体質的にお酒に弱い人や女性はもっと長い時間がかかる。

 深夜まで飲んでいると翌朝起床後まで体内にアルコールが残っているため、二日酔いになってしまう。

 関連情報

「糖質ゼロ」でもカロリーは「ゼロ」ではない

「糖質ゼロ」「カロリーオフ」といった表示をしたビールや発泡酒などの酒類が店頭をにぎわしている。

 しかし、「糖質ゼロ」と表示してあっても、カロリーは「ゼロ」ではないので注意が必要だ。

 健康増進法に基づく栄養表示基準では、飲料では100mL当りで糖質0.5g未満であれば「糖質ゼロ」と表示でき、熱量(カロリー)が20kcal以下であれば「カロリーオフ」と表示できる。

 実際には、量を少なくしていても糖質が含まれていたり、カロリーがある場合もある。

 そもそも酒類のカロリーは、糖質の量よりもアルコール度数の方が影響は大きい。

 アルコールは栄養表示基準で1g当たり7kcalで計算される。

 100mLは約100gなので、アルコール分5%であれば100mL当たり35kcal、350mL(レギュラーサイズ)では123kcalが目安になる。

 寝る前の飲酒は睡眠の質を下げる

 アルコールは寝つくまでの時間を短縮させるので、寝酒に使っている人は少なくない。

 しかし就床前に飲んだアルコールは、少量でも睡眠の後半部分を障害することが知られている。

 つまり、寝つきは良いが夜中に目覚めてその後なかなか眠れない「中途覚醒」が起こりやすくなる。

 睡眠の質を高めたいのなら、就床前にはアルコールを飲まないのが望ましい。

 アルコールが体内から消失するまでにおよそ6~7時間がかかる。

 就床6時間前までに飲まないようにすると、気持ちの良い睡眠を得られる。

 アルコールは血圧を上昇させる

 適量のお酒を飲むと、一般的に血圧が低下し、善玉コレステロールのHDLコレステロールが上昇する。

 適量に抑えていれば、血小板の凝集が抑制され、心臓疾患を抑えられることが知られている。

 しかし、大量に飲み続けると、血管の収縮反応が高まり、心臓の拍動が速まり、逆に血圧は上昇する。

 毎日の飲酒量が多い人ほど血圧の平均値が高く、高血圧のリスクが上昇することが多くの研究で確かめられている。

 アルコールは中性脂肪値も上昇させる

 血中の脂質が増え過ぎる脂質異常症は、動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患や脳卒中などのリスクを上昇させる。

 異常高値になると体に異常をもたらすのはコレステロールと中性脂肪だ。

 そのうち中性脂肪が増え過ぎる原因のひとつは、肝臓で中性脂肪の合成が増えることだ。

 そして、アルコールを飲み過ぎると、脂肪組織からの遊離脂肪酸の放出が促され、それとともに肝臓でのアルコール代謝が亢進し、結果として脂肪酸からの中性脂肪の合成が増え過ぎる。

 過度のアルコール摂取は脂肪肝の原因になる。

 なお、おつまみとして糖質や脂肪の多い高カロリーの食品を食べると、さらに脂肪肝になりやすくなるので注意が必要だ。

 おつまみは野菜や大豆食品など、食物繊維が豊富で低カロリーのものが勧められる。

 アルコールは低血糖の危険性を高める

 アルコールはアルコールそのもの作用やアルコールの代謝に伴って血糖値に影響を与える。

 多量の飲酒は糖尿病の危険性を高め、特に肝障害や膵障害が加わるとコントロールが難しい糖尿病になるため、糖尿病患者は多量飲酒は避けた方が良い。

 また、アルコールは低血糖を引き起こすことがある。

 特に食事を十分にとらずに飲酒すると低血糖になりやすい。

 それは食事量低下のため肝臓のグリコーゲンが減少しており、さらにアルコールの代謝に伴い糖新生(糖質以外の物質からグルコースを産生する作用)が抑制されるためだ。

 インスリン注射や経口血糖降下剤などでの治療中の患者では、低血糖がより起こりやすくなるので、食事をとらずに飲酒することは原則として禁止されている。

 食事をとるのであれば、低脂肪で高タンパク質の食品(豆腐・枝豆・イワシなど)を食べると良い。

 アルコールは糖尿病も悪化させる

 アルコールは、アルコールそのものの作用のほかに、肝臓や膵臓の障害などのさまざまな因子を介して、血糖コントロールを困難にする。

 糖尿病のある人は、アルコール摂取にとくに注意が必要だ。

 体重を減らすことで、糖尿病を予防でき、糖尿病のある人では血糖値などのコントロールなどが改善することが知られている。

 アルコールの飲み過ぎは、糖尿病患者にとって減量の妨げなるという研究を、米国のペンシルベニア大学が発表した。

 研究は、糖尿病患者が生活スタイルを改善し、体重を減らすことで、心血管疾患などの発症をどれだ減らせるかを調べた「Look AHEAD」研究に参加した4,901人の男女(45~76歳)を対象に行われた。

 参加者は2型糖尿病もしくは肥満で、調査は4年間追跡して行われた。

 食事や運動などの生活スタイルを徹底して改善するグループと、生活指導のみを受けたグループに分けて比べたところ、生活スタイルを改善してアルコールもほどほどに抑えた人は、平均して体重を5.1%減らすのに成功した。

 一方で、お酒を大量に飲む人で10%以上の減量を達成したのは、たったの2人だけだった。

 アルコールの飲み過ぎは、インスリンの効きが悪くなる「インスリン抵抗性」に直接に影響し、2型糖尿病のリスクを上昇させることも分かっている。

 アルコールには、食欲を亢進する作用もある。

 アルコールを多量摂取すると、脂肪細胞から分泌され食欲を抑制する作用のあるホルモン「レプチン」が減少する。

「アルコールの飲み過ぎには、長期的に体重に大きく影響します。糖尿病のある人は、なるべくお酒を控えるべきです」と、ペンシルベニア大学行動保健科学科のアリアナ チャオ氏は述べている。

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低糖質vs低脂肪 [健康短信]

 糖質の摂取量を減らす「低糖質ダイエット」と、脂肪の摂取量を減らす「低脂肪ダイエット」を比べたところ、減量効果は同程度とわかりました。

米スタンフォード大学などによる研究で、詳細は「JAMA(米国医師会雑誌)」に発表されました。

「私たちの体は一人ひとり異なっており、食事療法にも多様性が求められます。

 問われているのは、最良のダイエットは何であるか? ではなく、そのダイエットは誰にとって最良なのか? ということです」と、研究チームのリーダー、ガードナー教授(予防医学)は話しています。

「食事療法を個別化することが必要」ということでしょう。担当医とよくご相談を━。

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腕立て伏せの効果 [医学・医療短信]

腕立て40回以上できると心疾患リスク低下
消防士身体検査データの後ろ向き解析

 腕立て伏せが40回以上できる中年男性は、10回未満しかできない同世代の男性と比べて心血管疾患(CVD)リスクが有意に低いことが、米・ハーバード公衆衛生大学院のJustin Yang氏らの研究で分かった。

 同氏らによると、腕立て伏せができる回数とCVDリスクの関連について検討した研究はこれが初めで、

「腕立て伏せ回数の測定は、簡便かつ安価なCVDリスクの評価法になりうる」としている。

 詳細はJAMA Netw Open(2019;2:e188341)に発表された。

 Harvard T.H. Chan School of Public Health

 Yang氏らによると、客観的に評価した体力(心肺フィットネス) は健康状態の強い予測因子であり、医療機関で患者の心肺フィットネスを評価する必要性が指摘されている。

 また、トレッドミル最大運動負荷試験などによる心肺フィットネスの評価結果とCVDリスクに負の関連が認められたとの報告がある。

 しかし、トレッドミル試験などの体力測定方法はルーチンで実施するには高額で時間もかかる。

 そこで同氏らは今回、より簡便で低コストの体力測定方法として腕立て伏せができる回数の測定に着目。

 2000~10年に収集された18歳以上の男性消防士のデータを用いて、腕立て伏せ可能回数とCVDリスクの関連について後ろ向きに検討した。

 対象はベースライン時および研究開始後、定期的に腕立て伏せ可能回数の測定やトレッドミル最大運動負荷試験などを含めた身体検査の他、健康状態に関する質問票を用いた調査が実施されていた。

 最終解析対象は、ベースライン時の身体検査を受けた消防士1,562例のうち、腕立て伏せ可能回数のデータが入手できた1,104例。

 平均年齢は39.6歳(SD9.2歳)、平均BMIは28.7(同4.3)だった。

10回未満の男性と比べて96%のリスク低下

 10年の追跡期間中にCVD関連イベント(冠動脈疾患、心不全、心臓突然死)が37件発生していた。

 ロジスティック回帰モデルを用いた解析の結果、腕立て伏せ可能回数が40回の男性は、10回以下の男性と比べて年齢やBMIで調整後のCVDリスクが96%低かった。

 腕立て伏せ可能回数は、トレッドミル最大運動負荷試験の結果に基づいた最大酸素摂取量(VO2max)よりもCVDリスク低下に強く関連していた。

 これらの結果について、Yang氏らは「職業上、身体活動レベルが高い中年男性を対象とした研究であるため、女性や他の年齢層の男性、身体活動レベルが低い男性には当てはまらない」と説明。

 その上で「より多様なコホートにおける大規模研究で検証する必要はあるものの、腕立て伏せ可能回数の測定は、有益かつ客観的な身体機能およびCVDリスクの臨床評価ツールとなりうる」と結論している。

 同大学のStefanos Kales氏は、

「今回の研究から、健康の維持には体力が重要であること、医師は診察の際に患者の体力を評価すべきであることが、あらためて示された」とコメントしている。

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インフルワクチン⇒心疾患予防 [医学・医療短信]

インフルワクチンは心疾患の予防薬

 毎年インフルエンザワクチンを接種する意義は、感染予防以外にもあるようだ。

 米・マウントサイナイ病院の研究チームが、約3,000万例の入院記録を調査したところ、入院中に同ワクチンの予防接種を受けた患者は、受けなかった患者に比べて1年間の心筋梗塞(MI)の発症リスクが10%低減することが分かった。

 詳細は第68回米国心臓病学会(ACC 2019)で発表された。

 入院中に約2%がワクチンを接種

 研究チームのKhandaker氏らは、まず米国の診療データベース Nationwide Inpatient Sample(NIS)から、2014年に同国の医療機関を受診した成人約3,000万例を抽出。

 次に、同年の入院患者で入院中にインフルエンザワクチンを接種した群(全体の約2%)と接種しなかった群に分け、同年中にMIまたは不安定狭心症で再受診した症例の割合をそれぞれ分析した。

 入院期間中以外のワクチン接種例は除外した。

 MIまたは不安定狭心症の発症は非接種群の4%に対し、接種群では3%と低く、両群に有意差が認められた。

 インフルワクチンと心疾患の関連を検討した研究では最大規模  

 この結果は、当初、接種群で推計されたMIまたは不安定狭心症の発症数より5,000例少なかった。

 また、さまざまな交絡因子を補正したところ、インフルエンザワクチンの接種はMIリスクを10%低減することが示された。

 これまでにも同ワクチンの接種により心血管リスクを低減しうることが報告されており、今回の結果も一致していた。

 ただし今回の結果は、両者の関連を検討した研究としては最大規模であるという。

 Khandaker氏は、

「血圧値、血糖値、コレステロール値の管理と同じように、インフルエンザワクチン接種を心疾患の初発(一次)予防と捉えるべき」としている。

 ワクチンを接種しても感染リスクは完全に排除できないが、同氏は、

「ワクチンを接種することで重症化が抑制できるため、心疾患に対しても有用な可能性がある」という。

 米疾病対策センター(CDC)は、生後6カ月以上への毎年のインフルエンザワクチン接種を推奨しているが、実際に接種を受けているのは米国成人の10人中約4人で、 2017~18年シーズンの接種率は37%と推計されている。

 同氏は「インフルエンザワクチンの接種率を上げるには、入院中の患者への接種が有用かもしれない」としている。

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喫煙と黒色腫 [医学・医療短信]

喫煙で黒色腫患者の生存率が40%低下

 英・University of LeedsのJoanna Poźniak氏らは、英国の黒色腫患者703例を対象に、黒色腫に対する免疫応答の調節因子について検討。

 黒色腫=メラノーマ(ほくろのがん)

 結果、環境因子として喫煙が黒色腫患者の免疫応答を変化させ、そのために非喫煙の患者より生存率が40%低下することが示されたとCancer Res(2019年2月17日オンライン版)に発表した。

 免疫チェックポイント阻害薬の治療効果予測因子にも

 Poźniak氏らによる解析の結果、黒色腫と診断された喫煙者の10年生存率は、喫煙歴のない黒色腫患者に比べて40%低かった。

 黒色腫に対する免疫応答が強い患者156例に限定したサブグループ解析では、喫煙者の生存率は非喫煙者の4.5分の1だった。

 同氏らは、免疫応答が強い喫煙者で生存率の低下幅が大きかったことから、喫煙が黒色腫細胞に対する免疫応答に直接影響している可能性があると考えており、これらの結果は免疫チェックポイント阻害薬による治療効果の予測因子になりうるとしている。

 ただし、この研究では黒色腫患者の生存率低下と喫煙との関連は判明したものの、因果関係について確固たる結論を導くことはできなかった。

 喫煙が免疫系に有害作用を及ぼすことは他の研究でも報告されているが、有害作用の原因物質はまだ特定されていない。

 喫煙が免疫系の調和を乱す

 研究責任者である同大学のJulia Newton-Bishop氏は、

「免疫系は多数の楽器で合奏するオーケストラのようなものだ。この研究は、喫煙がオーケストラの調和を乱し、各楽器の奏者がばらばらに演奏を続ける状態をつくり出している可能性があることを示している。

 喫煙者は黒色腫に対抗する免疫応答を維持しているものの、その効果が非喫煙者に比べて低下しているため、生存率が低下していると考えられる」と説明。
 「これらの結果に基づき、黒色腫と診断された患者には禁煙を強く推奨すべきである」と述べている。

 英・Cancer Research UKの健康情報責任者であるJulie Sharp氏は、

「喫煙が黒色腫患者の生存率を低下させる可能性があることが示された以上、患者が生涯にわたり禁煙できるように、あらゆる支援を行うことが極めて重要」と述べている。

タグ:喫煙 黒色腫
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肺機能の低下を抑制 [医学・医療短信]

トマトまたは果物の効果

米ジョンズ・ホプキンス大の研究チームは、食事から摂取する抗酸化物質と肺機能の関係を検討。

果物とトマトの摂取が、成人、特に前喫煙者の肺機能低下を遅らせる可能性が示されたと報告しました。

ドイツ、英国、ノルウェーの3カ国680人(平均年齢43.8±6.6歳)を10年追跡し、食事から摂取した抗酸化物質によって10年後の加齢に伴う肺機能低下を抑制できるどうかを検討しました。

1日にトマトを2個以上、あるいは生の果物を3人前以上摂取した人は、トマト1個未満または果物1人前未満の人に比べて、肺機能の低下が遅れることが示されました。

特に慢性閉塞性肺疾患のような呼吸器疾患リスクが高い人には果物の摂取が推奨されるということです。

タグ:肺機能
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ナッツ⇒心血管疾患予防 [健康短信]

ナッツで心血管疾患予防

1日30㌘程度のナッツを食べていると、心筋梗塞の発症リスクがぐんと減ると、米ハーバード大学公衆衛生学栄養学の研究チームが報告しました。

同大が32年にわたり行ってきた看護師健康調査(対象は女性)と医療専門職追跡研究(対象は男性)という大規模疫学調査のデータを解析したもので、対象者の年齢層は40代後半~60代前半で、体格指数(BMI)は標準体形の25前後でした。

最長28年にわたる追跡期間中に合計1万41366人が心血管疾患を発症。

発症リスクとナッツ摂取との関連を調べたところ、ナッツを1サービング摂取するごとに、心筋梗塞の発症リスクが13%も減少することがわかりました。

サービング=食べ物や飲み物の平均化した単位。例、パン1枚、ナッツ28㌘は1サービング。

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