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リキッドバイオプシー [健康短信]

リキッドバイオプシーは薬効予測に有用か?

リキッドバイオプシーは、主にがんの領域で、内視鏡や針を使って腫瘍組織を採取する従来の生検(biopsy)に代えて、血液などの体液サンプル(liquid)を使って診断や治療効果予測を行う技術。

患者の負担が小さく、しかも腫瘍の遺伝子(ゲノム)情報を踏まえた適切な治療につながる手法として近年、世界中で研究開発が進められている。

たった1滴の血液から遺伝子などを解析し、がんを早期発見して治療する。

2016年末、固形腫瘍の遺伝子変異検査としては国内初のリキッドバイオプシーによる遺伝子変異検出キットが承認された。

佐賀大学の荒金尚子教授(血液・呼吸器・腫瘍内科)らは、再生検とリキッドバイオプシーの同等性、および薬効相関について検証する国内多施設共同臨床試験を開始すると、日本肺癌学会で報告した。

簡易検査系のMBP-QP法を開発

高齢者が多い肺がん症例では再生検が困難な場合が多いことなどから、比較的低侵襲な検査であるリキッドバイオプシー、特に血漿遊離DNAの臨床応用が期待されている。

荒金教授らは、肺がん患者の変異検出系としてMBP-QP法を開発した。

同法は高感度であるとともに、ボタン1つの全自動で1時間半、かつインハウスで検査が可能な簡易検査系というのが特徴。

結果、耐性化例の40%(58例中23例)でT790Mの検出が可能であった。

さらに臨床的に病勢増悪(PD)が認められ、次の治療へ移行しなければならない時に同法でT790Mが同定できることも示唆された。

こうした研究成果を踏まえ、荒金教授は現在のリキッドバイオプシーの課題について、「再生検との一致率」「検査法とカットオフ値」「承認方法」の三つを挙げた。

現在、世界各国で用いられている血漿EGFR変異検出法は、MBP-QP法の他に、ASP法、前述のコバスなどのddPCR法、BEAMing法があり、感度、必要血漿量、簡便性、定量性がそれぞれ異なる。

「いずれの方法を用いたらよいのかが、臨床応用する上で重要な課題となる」と教授は指摘した。

 同氏は「参加を希望する施設は、ぜひ連絡してほしい」と呼びかけた。

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