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心房細動と脳梗塞 [ひとこと養生記]

先天性心疾患患者のAFリスクは対照の20倍超

脳卒中の約6割が脳梗塞(血管が詰まるタイプ)で、心臓にできた血のかたまり(血栓)が脳や頸の動脈につまることによっておこる脳梗塞(心原性脳塞栓症)は、脳梗塞の2~3割を占める。

梗塞のサイズが大きいために死亡率が高く(2割)、歩行に介助を要したり、寝たきりなどの重い後遺症が残る場合が多い(4割)。

心原性脳塞栓症の原因の3/4は心房細動。

心房細動は、心臓の上半部にある心房が、小刻みに震える高齢者に多い不整脈。

小淵恵三・元首相、長嶋茂雄・読売ジャイアンツ終身名誉監督、サッカーのイビチャ・オシム監督らの心原性脳塞栓症のもとになったのが心房細動だった。

日本脳卒中協会と日本不整脈心電学会は、3月9日の「脈の日」からの1週間を「心房細動週間」として、心房細動の症状、脳梗塞の危険性と医学的管理による脳梗塞予防の必要性を広く知らせる啓発活動を行った。

先天性心疾患患者はその後に心房細動を発症するリスクが高く、年齢や性が一致する対照群の22倍であると、スウェーデンのグループが発表した。

先天性心疾患患者は遺残シャント、解剖学的な血管の異常、進行性の弁膜症、高血圧、以前の心臓手術による心房の瘢痕などの結果として、心房細動を発症しやすいと考えられている。

平均27年の追跡期間中に、先天性心疾患患者では2万1,982例中654例、対照群では21万9,816例中328例が心房細動を発症した。

解析の結果、先天性心疾患患者の心房細動発症リスクは対照群に比べて約22倍だった。

先天性心疾患のうち、心房細動発症リスクが最も高かったのは円錐動脈幹異常だった。

米国のグループは、起立性低血圧により心房細動の発症リスクが高まることを心臓学会誌「American Journal of Cardiology」に発表した。

先行研究で、起立性低血圧は心房細動リスクの上昇に関連することが報告されている。

同グループは、この関連が高血圧および他の心血管危険因子を補正後も認められるかどうかについて検討した。

1,736例のうち、登録時に256例(14.7%)で起立性低血圧が確認された。

10年間の追跡期間中に224例が新たに心房細動を発症した。

解析の結果、登録時の起立性低血圧は心房細動の発症リスク上昇と有意に関係していた。

また、立位への体位変換時の平均動脈圧の低下幅が大きいことも心房細動発症リスクと関係していた。

心房細動患者が適切な抗凝固療法(血液を固まりにくくする治療)を受けると、約6割の脳梗塞を予防できることがわかっている。

しかし、最近の調査によると、心房細動患者の約半数しか抗凝固療法を受けてない。

心房細動患者の半数は無症状であり、脈拍のチェックや心電図検査によって早期発見・受診をすることが、心房細動からの脳梗塞予防に不可欠だ。
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