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心房細動と脳梗塞 [ひとこと養生記]

先天性心疾患患者のAFリスクは対照の20倍超

脳卒中の約6割が脳梗塞(血管が詰まるタイプ)で、心臓にできた血のかたまり(血栓)が脳や頸の動脈につまることによっておこる脳梗塞(心原性脳塞栓症)は、脳梗塞の2~3割を占める。

梗塞のサイズが大きいために死亡率が高く(2割)、歩行に介助を要したり、寝たきりなどの重い後遺症が残る場合が多い(4割)。

心原性脳塞栓症の原因の3/4は心房細動。

心房細動は、心臓の上半部にある心房が、小刻みに震える高齢者に多い不整脈。

小淵恵三・元首相、長嶋茂雄・読売ジャイアンツ終身名誉監督、サッカーのイビチャ・オシム監督らの心原性脳塞栓症のもとになったのが心房細動だった。

日本脳卒中協会と日本不整脈心電学会は、3月9日の「脈の日」からの1週間を「心房細動週間」として、心房細動の症状、脳梗塞の危険性と医学的管理による脳梗塞予防の必要性を広く知らせる啓発活動を行った。

先天性心疾患患者はその後に心房細動を発症するリスクが高く、年齢や性が一致する対照群の22倍であると、スウェーデンのグループが発表した。

先天性心疾患患者は遺残シャント、解剖学的な血管の異常、進行性の弁膜症、高血圧、以前の心臓手術による心房の瘢痕などの結果として、心房細動を発症しやすいと考えられている。

平均27年の追跡期間中に、先天性心疾患患者では2万1,982例中654例、対照群では21万9,816例中328例が心房細動を発症した。

解析の結果、先天性心疾患患者の心房細動発症リスクは対照群に比べて約22倍だった。

先天性心疾患のうち、心房細動発症リスクが最も高かったのは円錐動脈幹異常だった。

米国のグループは、起立性低血圧により心房細動の発症リスクが高まることを心臓学会誌「American Journal of Cardiology」に発表した。

先行研究で、起立性低血圧は心房細動リスクの上昇に関連することが報告されている。

同グループは、この関連が高血圧および他の心血管危険因子を補正後も認められるかどうかについて検討した。

1,736例のうち、登録時に256例(14.7%)で起立性低血圧が確認された。

10年間の追跡期間中に224例が新たに心房細動を発症した。

解析の結果、登録時の起立性低血圧は心房細動の発症リスク上昇と有意に関係していた。

また、立位への体位変換時の平均動脈圧の低下幅が大きいことも心房細動発症リスクと関係していた。

心房細動患者が適切な抗凝固療法(血液を固まりにくくする治療)を受けると、約6割の脳梗塞を予防できることがわかっている。

しかし、最近の調査によると、心房細動患者の約半数しか抗凝固療法を受けてない。

心房細動患者の半数は無症状であり、脈拍のチェックや心電図検査によって早期発見・受診をすることが、心房細動からの脳梗塞予防に不可欠だ。
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医療用手袋、今すぐパウダーフリー化を [プロテスト]

供給停止後も使用禁止ではない日本の現状

医療者と患者の双方を防御するために使用される医療用手袋について、2016年12月、米食品医薬品局(FDA)はパウダー付き手袋を「使用する医療従事者と患者の双方の健康に有害」として使用を禁止すると発表した。

これを受け、わが国では厚生労働省が「2018年12月31日までに医療用パウダーフリー手袋への供給切り替えを求める」との通達を発表した。

しかし、日本では流通が禁止されても、使用は禁止されておらず、パウダー付き手袋の危険性がいまだ十分に認識されていないという問題もある。

国保中央病院(奈良県)緩和ケア科・加藤恭郎部長が、第4回日本医療安全学会で報告した。

スターチ腹膜炎の認知が不十分

医療用手袋にパウダーが使われている理由として、ゴム素材への「非粘着性」および「低摩擦性」の付与が挙げられる。

パウダーに用いられる原料としては、コーンスターチ(トウモロコシの澱粉)しか使用できないことになっているが、このパウダーが患者の炎症、癒着、肉芽腫などの誘引となることが明らかになっている。

欧米では、開腹術時に腹腔内で使用した手袋のパウダーに対する反応である「スターチ腹膜炎」がよく知られているが、

「日本では教科書にも記載されていない」と、加藤部長。

消化器外科医である同氏は、スターチ腹膜炎の16歳の女性患者を経験した。

パウダー付き手袋を用いて開腹虫垂切除術の術後10日に腸閉塞および炎症〔C反応性蛋白(CRP)の上昇〕を認め、再入院となった。

その後、保存的治療で改善せず、術後12日目に再手術となった。

再手術時点での診断は癒着性小腸閉塞で、術式は腹腔鏡下癒着剝離術を選択した。

ところが、再手術後も再び腸閉塞を来し、発熱、炎症、癒着が認められたことから、スターチ腹膜炎を疑った。

そこでパウダー液を用いて皮内反応を見たところ、発赤が認められたため、ステロイドホルモンのプレドニゾロンを投与した。

結果、急速に炎症反応が治まり、再度手術を行うことなく退院することができた。

「このように、スターチ腹膜炎は診断されずに手術が繰り返される可能性がある。

スターチ腹膜炎であることに気が付けば、急性期の炎症にはステロイドホルモンが有効である場合が多い。

気付かずにパウダー付き手袋で手術を行えば、手術を繰り返すという悪循環になる」と警鐘を鳴らした。

供給停止前に買いだめを図る施設も

スターチ腹膜炎に関して、1960~2015年に報告された文献数を見ると、米国の110件に対し、日本ではわずか7件しかない。

なぜ欧米では広く知られているスターチ腹膜炎が、日本では十分に認知されていないのか。

加藤医師の考察によると、米国ではパウダー付き手袋に用いられるスターチパウダーが1947年に実用化されたが、その時点でパウダーは安全性が高いものではなく、吸収が遅れたり、吸収困難に至る可能性があることなどが報告されている。

一方、わが国では1957年にスターチパウダーが実用化されたが、その添付文書には、

「必要量の3倍でも癒着全くなし」「粉末は漿膜表面から完全に吸収」「1年使用で癒着の危惧全く不要」といった文言が記載されている。

そのため、スターチパウダーは"安全で全く害がない"との見方がそのまま広まったのではないかと考えられるという。

手術用手袋におけるパウダー付きの比率を2008~15年で比較しても、欧米では30%前後であったのが10~14%に下がっているが、日本は65%から37%にまでしか低下していない。

同氏は「日本は、欧米に10年遅れている状況だ」と指摘。

またパウダー付き手袋は、患者だけでなく医療者にも手荒れ(乾燥、機械的刺激による刺激性接触皮膚炎)を引き起こし、皮膚のバリア機能を低下させることでさまざまな害を及ぼすと強調した。

さらに同氏は、日本における問題として、厚労省は2018年末までに「パウダーフリー手袋への供給切り替えを求める」としているだけで、「使用禁止」とはしていないことを指摘した。

FDAは2017年1月18日からは供給済みパウダー付き手袋の使用も禁止している。

国内では、パウダー付き手袋を今のうちに買いだめて、供給停止後の使用を図る施設も見受けられるという。

 二重手袋の普及を

こうしたパウダー付き手袋の危険性を報告した加藤医師は、最後に二重手袋について紹介した。

手袋は一重の場合は、術中の損傷(穴が開く)が15%ほどで認められることが報告されている。

一方、二重に装着(二重手袋)すると、外側の手袋が損傷しても内側の手袋の損傷はほとんど起こらないことが報告されている。

すなわち二重手袋を用いることで、手術部位感染のリスクが低下できる。

また、針刺し事故による医療者の感染予防につながることも報告されている。

パウダー付き手袋は内外面にパウダーが付着しているため、二重装着が容易だが、パウダーフリーの手袋では二重装着がやや難しくなる。

そうした中で、「二重装着下履き用パウダーフリー手袋」が開発されている。

この下履き用手袋には、内外面に滑り加工が施されており、色違いの外履きと組み合わせることで、外側の手袋が損傷した場合の確認が容易であるという利点もある。

二重装着下履き用パウダーフリー手袋は原料として天然ゴムラテックスを使用している製品も一部にあるが、大多数は合成ゴム製だという。

合成ゴム製手袋は、「パウダーフリー」「二重装着が容易」「ラテックスフリー」という3つの利点を兼ね備えていることになる。

同医師は「このように優れた手袋が普及していない理由として、まだ存在が十分に知られていないこともあるが、コストの問題もある」と指摘。

手袋の単価は、パウダー付きで約70円、パウダーフリーで約90円だが、合成ゴム製では200円ほどになる。

たとえば、手術1,000件を外科医3人と看護師1人の計4人で行い、術中に手袋を2回交換すると、パウダー付き手袋を一重で用いると84万円だが、合成ゴム製手袋を二重で用いると320万円になる。

医療施設では膨大な手袋を使用するため、こうしたコスト面で、なかなか導入に踏み切れない施設もあるという。

「合成ゴム製手袋を二重で用いた場合には診療報酬面でなんらかの加算を認める、天然ゴム製手袋も法律で規制するなどの行政による動きかけがあれば、普及が進むでのはないか」と加藤医師は展望した。

(髙田あや)=『Medical Tribune』2018/03/13より。 

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「立つだけダイエット」 [ひとこと養生記]

糖尿病対策に「立つだけダイエット」

 1日で座ったまま過ごす時間を減らし、立つ時間を増やすだけで、体重を減らせることが明らかになった。

 座らないだけでダイエットになるという「立つだけダイエット」が話題になっているが、そこには科学的な根拠があることが裏付けられた。

 座ったまま過ごす時間が30分続いたら、立ち上がって軽い運動をするだけで、血糖値とインスリン値を低下できる。

座り過ぎのもたらす弊害が大きな話題に

 肥満や2型糖尿病の原因のひとつが運動不足だと知っていても、椅子に座り過ぎているからだと考える人はまだ少ない。

 しかし、欧米では椅子の座り過ぎのもたらす弊害が大きな話題になって、オフィスから椅子を撤去する企業も出てきた。

 主な事務機器メーカーは、スタンディングデスクを開発した。

 一部のベンチャー企業や外資系企業では、健康増進のためにスタンディングデスクを導入するケースも増えている。

 米国のメイヨークリニックが「立位時間を増やすだけで、体の代謝が向上し、消費カロリーを増やせる。立ち上がるだけで健康増進につながり、寿命を延ばせる」という研究を発表した。

 この研究は、欧州心臓病学会の学会誌に発表された。

 健康上のリスクを軽減するためには、1日を通して座ったまま過ごす時間がどれだけ長いかを知り、意識して体をより多くを動かすことが重要だ。

 目に見える効果があると分かれば、「仕事中にもなるべく立ち上がろう」「余暇の時間は立ったまま過ごそう」という気持ちになるかもしれない。

 細切れの時間でも1日分を集めると相当な時間になる。

 立ったまま過ごす時間を1日1時間増やすことを目標に取り組んでみてはいかがだろう。

 座ったままの生活が引き起こす健康リスク

 これまでの研究で、座ったまま体を動かさないことで引き起こされる健康リスクとして、次のことが分かっている。

 座ったまま過ごす時間が4時間増えると――

・ エネルギーの消費量を減少し、エネルギー代謝が悪くなる。

・ 体脂肪を燃焼させるホルモンが不活性になる。

・ インスリンの効きが悪くなる「インスリン抵抗性」が起こり、血糖値が上昇しやすくなる。

・ 血管の内皮機能が低下し、交感神経の働きが上がり、血圧が上昇しやすくなる。

・ 脚の筋肉が衰え、肥満になりやすくなる。これらが相乗的に作用し、エネルギー代謝がますます悪くなる。

 座ったまま過ごす時間が長く、身体活動が減ると、▽心臓病、▽2型糖尿病、▽肥満、▽がん、▽背部痛、▽認知症、▽うつ病、▽筋肉変性といった疾患の発症リスクが上昇する。

 1日6時間立っていると54kcalを多く燃焼

 メイヨークリニックの行った研究では、坐ったまま過ごす時間を1日に6時間減らし、代わりに立ったまま過ごすと、体重増加を防げることが明らかになった。

 この研究は医学誌「欧州予防医学雑誌」に発表された。

 研究では、座位よりも立位がより多くのカロリーを燃焼するかを検証するために、合計1,184人を対象とした46件の研究を分析した。

 対象者の平均年齢は33歳で、60%が男性、BMI(体格指数)の平均は24、平均体重は65kgだった。
 
 結果、立っているは、座っているときに比べ、1分当たり0.15kcalのエネルギーを多く燃焼することが明らかになった。

 1日6時間立っていると、坐っている場合に比べ、体重が65kgの人は1日に54kcalを多く燃焼することになる。

 立ったまま過ごす時間を増やすことで、食事の摂取カロリーが増えないと仮定すると、1年間で体重を2.5kg、4年間で10kg減らせる計算になる。

 「立ったまま過ごす時間を増やすことで得られる恩恵は、体重コントロールにとどまりません。

 より多くのカロリーを燃焼でき、筋肉の活動を増やし、心疾患、脳卒中、2型糖尿病の発症リスクを低下できます」

 と、米国のメイヨークリニックの予防心臓学部の部長であるフランシスコ ロペス-ヒメネス教授。

 座ったままの生活は体に悪い影響をもたらす

 立つことで基礎代謝を向上し、体幹・腹筋・太腿などの筋肉を刺激することができる。

「1度に何時間も座り続けないようにすることが重要です。

 座ったまま過ごすことは、明らかに体に悪い影響をもたらします」

 と、ロペス-ヒメネス教授は強調している。

 「週に適度な運動を150分以上行い、座ったまま過ごす時間が続いたら、休憩を挟んでなるべく体を動かすように、生活スタイルを変えていくべきです。

 このことを知ることが健康改善に向けた第一歩となります」と。

 立位時間を増やすことで燃焼できるカロリーはさらに増える可能性がある。

「研究では座ったまま動作をしない場合を想定しましたが、実際には人は立っている間に、何かしらの活動をするものです。

 体の重心を保とうとして、重心をかける足を片方からもう片方に変えたり、前後に動いたりして、しっかりとした自発的な活動をしています」(ロペス-ヒメネス教授)。

 さらに、たとえばオフィスで立ち上がると、キャビネットからファイルを取り出したり、ごみ箱を移したり、体が動かす頻度が増す。

 長く座り続けると代謝機能や血流が悪くなる
 
これまでの研究で、長く座り続けると体の代謝機能や血液の流れに悪影響を及ぼすことが分かってきた。

 立ったり歩いたりしているときは脚の筋肉が働く。

 すると、筋肉の細胞内で血液中から糖や中性脂肪が取り込まれエネルギーとして消費される。

 ところが座ると、全身の代謝機能を支えてきた脚の筋肉が活動せず、糖や中性脂肪が取り込まれにくくなり、血液中で増えてしまう。

 活発なウォーキングなどの運動を週に150分以上行うことが推奨されている。

 この基準を満たしている人でも、座ったまま過ごす時間が長いと、糖尿病など体に悪影響が出てくることが、スコットランドのエディンバラ大学などが1万4,000人を対象に行った研究で明らかになった。

 生活のちょっとした活動は運動になる

 「体を動かさない時間が増加すると、健康上の悪影響が懸念されます。

 生活を見直して、ウォーキングなどのアクティブな時間を増やすべきです」

 と、エディンバラ大学のスポーツ運動科学研究所のテッサ ストレイン氏。

「日常生活で必要とされる身体活動のレベルを少しでも超えるものは全て"運動"と言えます。運動するかしないかの違いはとても大きいのです」と、ストレイン氏は指摘する。

 人と並んで話しながら歩いているときに、呼吸をちょっと意識する、あるいは心臓がドキドキ動いていることを自覚するぐらいの速度で歩く――この程度でも立派な運動になる。

 階段を2階や3階まで歩いて上がるとか、掃除をするといったことも運動だ。

 仕事の合間に2分間の休憩をとり体を動かそう

「仕事で座っている時間が長いオフィスワーカーは、仕事の合間にときどき2分間の休憩をとり、体を動かし、さらに、毎日30分ウォーキングをすると、動脈硬化や血栓の原因になる中性脂肪を大幅に低下できます」

 と、オタゴ大学の人間栄養学部のメレディス ペディー氏は言う。

 過去の研究では、オフィスワーカーが30分ごとに2分間の休憩をとり、軽いウォーキングなどの運動をすると、血糖値とインスリン値が低下することも示されている。

 デスクワーク中心の生活を、立位に切り替えるのはなかなか難しいかもしれないが、目に見える効果や数字的な裏付けがあれば、糖尿病のある人でもモチベーションを高められるだろう。

 オフィスワーカーが身体活動量を増やす工夫

 毎日の生活で、ちょっとしたことを工夫すると、身体活動量を増やすことができるという。

 ペディー氏は次のことを勧めている。

・ 仕事のミーティングなどは、電話や電子メールで済まさないで、相手に直接話す。

・ 1時間ごとに立ち上がり体操や運動をする。

・ ランチの時間には10~20分ほど歩く。

・ 休憩時間に歩く。家やオフィスの周りを歩くことを習慣にする。

・ ちょっとした用事があるときは、車でなく徒歩で行く。

・ エレベーターやエスカレータを使わず、階段を使う。

・ 家にはテレビのリモコンを近くに置かない。家事は立ったまま行う。

・ スーパーマーケットに買い物に行くときは、歩いて行ける一番遠い場所に駐車する。
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「低糖質 vs 低脂肪」どちらが優れている? [ひとこと養生記]

 低糖質ダイエットと低脂肪ダイエットのどちらかを支持している糖尿病の人には失望をもたらすかもしれない研究が発表された。

 結果は「どちらのダイエットも体重減少については差がない」というものだった。

「食事療法にも多様性が求められいる」と研究者は指摘している。

「低糖質ダイエット vs 低脂肪ダイエット」を検証

 糖質の摂取量を減らす「低糖質ダイエット」と、脂肪の摂取量を減らす「低脂肪ダイエット」を比べたところ、減量効果は同程度だという研究が発表された。

 この研究は、米国のスタンフォード大学などの研究チームによるもので、詳細は「JAMA」(米国医師会雑誌)に発表された。

 「"このダイエット方法は効果があった"という知り合いの勧めに乗って、同じことを自分でも試してみたが、まったく効果がなかった"といった話はよくあります」

 と、スタンフォード大学のクリストファー ガードナー教授(予防医学)。

 「私たちの体は一人ひとり異なっており、食事療法にも多様性が求められることが、分かってきました。

 問われているのは、"最良のダイエットが何であるか?"ということではなく、"そのダイエットは誰にとって最良なのか?"ということです」

 減量効果は同じ? 体重変動に個人差が

 研究チームは、18~50歳の男女609人を対象に、低糖質ダイエットを行うグループ(304人)と、低脂肪ダイエットを行うグループ(305人)の2つに無作為に分けた。

 それぞれのグループは1年間、指示された食事法を続けた。

 1年間の期間の終了時に、低糖質ダイエットを続けた人は、平均して1日に132グラムの炭水化物を摂取しており、試験前の247グラムの半分近くまで減らした。

 同様に、低脂肪ダイエットを続けた人は、平均して1日に57グラムの脂肪を摂取していた。

 試験が始まる前には平均87グラムを摂取しており、3分の1を減らした。

 参加者のうち79%(481人)が試験を完遂した。

 結果、試験開始から1年後には、低糖質ダイエット群では平均で6.0キログラム、低脂肪ダイエット群では5.3キログラム減量し、減量効果は両群間で同程度であることが分かった。

 しかし、個人によって体重の変動幅は大きく、27キログラム減らした人や、逆に6.8~9キログラム増やした人もいた。

 どの食事スタイルが成功するかは予測できない

 研究チームは実験開始時に、参加者のゲノムの一部を解析し、炭水化物や脂肪の代謝を変調させるタンパク質の生成に関連する特定の遺伝子パターンを探った。

 さらに参加者にブドウ糖負荷試験を行い、空腹時から糖負荷後の血糖値の変動を測定した。

 血液のインスリン量の測定も行った。

 すると、これまで考えられていた仮説と異なり、どの食事スタイルが成功するかは予測できないことが、遺伝子型パターンやインスリン値によって明らかになった。

 研究チームは参加者に、どちらの食事スタイルに振り分けられたにせよ、

 「新鮮な野菜を食べる」
 「精製された加工食品をなるべく控える」
 「極端に空腹になるのを避ける」
 「食後に運動をし、血糖値が上昇するのを防ぐ」など、一般的な食事のアドバイスをした。

 とくに注意したのは、特定の食事スタイルを長期間続けられるよう調整することだ。

 「研究が終わっても、自分の選んだ健康的な食事スタイルを、ずっと続けられるようになることを目指した」という。

 食事療法を個別化することが必要

 「低脂肪ダイエットと低糖質ダイエットのどちらも、無条件に健康に良いわけではありません。

 たとえば、カロリーの多い炭酸飲料は低脂肪ですが、健康的ではなく、ラードは低糖質ですが、アボカドの方がより健康的です」と、ガードナー教授は指摘する。

 体重を減らすために基本となることは、食事で必要な栄養素を十分に摂り、カロリー摂取量が消費カロリーを上回らないようにコントロールすることだ。

 教授によると、体重を効果的に減らすことを目指しているという点で、低脂肪ダイエットと低糖質ダイエットは戦略が似ている。

 糖類を控えて、全粒粉を積極的に摂り、野菜も十分に摂るなど、健康的な食事には共通した点があるからだ。

「研究で得られた最大の利点は、とくに減量に成功した参加者から、"食事と健康の関係についてより深く考えるようになり、自分の食事を見直して、食品の選び方にも注意するようになった"といった声が多く聞かれたことです」

 「求められているのは、食べることを我慢することではなく、もっとスマートな食べ方に変えていく方法を探ることです。

 食事療法を成功させるために、患者よって個別化することを考えるべきでしょう」
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糖質制限ダイエットのポイント [ひとこと養生記]

高糖質な野菜にも注意

健康食品メーカーのサニーヘルスが、調査レポート『成功する糖質制限ダイエットのポイント四つ』を公開した。

糖質制限ダイエットや炭水化物抜きダイエットは、主食である米やパンをできる限り食べないようにするというダイエット法。

シンプルで実践しやすいことに加え、効果が出るのも早いとされているため、挑戦する人も多い。

しかし、正しい糖質制限ができている人は意外と少ないようだ。

糖質を摂取すると血糖値が上がり、すい臓からインスリンが分泌される。

糖はエネルギーとして筋肉や臓器、脳などで使われるが、使われなかった糖は中性脂肪に変換される。

これが糖の余剰によって体に脂肪がつく理由の一つ。

運動をすると脂肪の分解を助けるホルモンが分泌される。

運動でエネルギーを消費すると糖の余剰分が出ない。

しかし、インスリンがたくさん分泌された状態にあると、脂肪の分解を助けるホルモンの働きが阻害される。

そうした状態にならないためには糖質の摂取量を適切にし、血糖値の急上昇を抑えなければならない。

糖質の摂取量を「適切にオフにする」方法のポイントは、

① 「糖質はゼロにしなくてよい」。

糖質の摂取量ゼロを目指す必要はなく、1食あたり糖質20~30g前後と一定量の糖質を摂取すること。

一定量を摂取すればダイエットが促され、健康的にやせることにもつながる。

糖質20~30gは、白米の場合は70~80g(茶碗半分ほど)、パンなら食パン6枚切り1枚。

糖質の高い野菜や煮物など、砂糖を使った献立のときには、主食はそれより減らすことを心がける。

② 「高糖質の野菜に注意する」。

さつま芋・じゃが芋、里芋などのいも類全般やかぼちゃ、にんじん、とうもろこし、れんこん、ごぼう、グリーンピース、空豆、にんにく、ゆりねなど、水分の少ない野菜は高糖質な傾向にある。食べすぎには注意が必要。

③ 「フルーツは食べる時間に注意」。

フルーツに含まれている糖質の中で最も大きな比率を占める「果糖」は、過剰摂取すると中性脂肪の蓄積を招く。

フルーツを食べる場合は「吸収」の時間帯である夜よりも、「浄化・排泄」の時間帯である朝のほうがよい。

④ 「炭水化物をしっかり食べたいときはGI値の低いものを摂取する」。

白米よりもGI値が低い玄米や雑穀を混ぜた米を選ぶことで、ダイエットは成功に近づく。

GI値=グリセミック・インデックス(Glycemic Index)の略。食品が体内で糖に変わり血糖値が上昇するスピードを計ったもの。

ブドウ糖を摂取した時の血糖値上昇率を100として、相対的に表される。

GI値が低ければ低いほど血糖値の上昇が遅くなり、インシュリンの分泌も抑えられる。
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カエルとメタボ 肥満児の背後 [ひとこと養生記]

 ニュースのない日は動物園に行ってみる─というのが、昔の新聞記者心得の一つだった。

 サル山のボス争いとかカバの大あくびとか、心和む閑種(ひまだね)を探す早道だったからだ。

 また、スポーツ、芸能、流行、健康、子どもに関する話題は見逃さず記事にすべし─ともいわれた。

 大方の読者共通の関心事だからで、これはいまでもそうだろう。

 であるなら、子どもの健康は、さしずめ関心の2乗だろう。

「こどもはわれわれの未来であるとともに、われわれの過去でもある」

 と民俗学者、柳田国男は言っているが(『こどもと言葉』)、

 子ども(の現在)がわれわれの過去であるのなら、われわれ(の現在)は子どもの将来にほかならない。

「親を見りゃボクの人生知れたもの」なるメイ吟もある。

 これを健康面に当てはめると、親が太っていると、子も太る。

 カエルの子はカエル、メタボの子はメタボというわけで、その理由は、体質の遺伝と同一の食事環境だ。

 子どもの肥満はそのまま大人の肥満につながりやすく、大人になってからの肥満よりも治しにくい。

 ママの責任

 肥満児の背後には、たいてい肥満した親が控えている。

 多くは母親だ。

 理由は体質の遺伝と同一の食事環境。

 太りやすい体質を共有していて、いつも同じ物を同じように食べていれば、同じように太るのは当然の成り行きだろう。

 子どもの肥満は、そのまま大人の肥満に移行しやすい。

 脂肪細胞は、思春期まではその数が増え、それ以後は細胞自身が大きくなるといわれる。

 つまり子どものときからの(脂肪細胞がいっぱい増えた状態の)肥満は、大人になってからの肥満とは違い、なかなか治しにくい。

 成人後の肥満は、もっぱら当人の責任だが、子どもの肥満は、離乳食の食べさせ過ぎが基盤となって完成する。

 責任は母親が負わなければならない。

 離乳食については、もう一つ問題がある。

 母親が自分の味覚に合わせて味つけをするため、しぜん塩分が多くなることだ。

 で、日本人は赤ん坊のころから塩味好みになり、成人後の高血圧発症の原因になる。

 高血圧予防は離乳食から─と説き続けた人が、循環器内科の大家、故五島雄一郎・東海大学名誉教授だった。
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イップスとギャバ [ひとこと養生記]

仔犬がキャンキャン吠えつづけている。

どうすることもできない。なきやむのを待つしかない。

英語で「イップ(yip)」という。

これを語源とするのが「イップス(yips)」。

「(スポーツ競技者が精神を集中してプレーに入るときの)極度の緊張(による震え)」というのが英和辞典の語釈(『新英和中辞典』研究社刊)。

新刊の国語辞典(『広辞苑』岩波書店刊)にはこうある。

「これまでできていた運動動作が心理的原因でできなくなる障害。もとはゴルフでパットが急に乱れることを指したが、現在は他のスポーツにもいう」

1930年代、プロゴルファーのトミー・アーマーが、パッティングで緊張すると手がふるえて止まらなくなり、引退を余儀なくされた。

アーマー自身が、のちに自分に起きた現象を「イップス」と表現した。

以後、スポーツの集中すべき局面で極度に緊張し、震えや硬直を起こす運動障害を指す用語として用いられてきた。

ゴルフに加え、野球、テニス、卓球、弓道、アーチェリー、ダーツなど手先を使うスポーツに多く見られる症状だという。

あのイチロー選手も高校時代に体験したことがあると、テレビ朝日系列「報道ステーション」で、稲葉篤紀・侍ジャパン監督によるインタビューでこう話した。

「(高校時代) ピッチャーを続けたいというのはあったんですけど、途中、僕イップスになっちゃったんで、僕らの時代は1年生の僕らがゴミで、2年生が人間、3年生が神様っていう位置付けなので。ゴミが神様に投げるわけですから、それは大変なもんですよ。それでイップスに……」

イップスに陥ると、一流のアスリートでも実力が発揮できない。
 
これに対するギャバ(GABA)の効果を試した実験がある。

ギャバは、アミノ酸の一種で正式な名称はγ-アミノ酪酸。英語のGamma Amino Butyric Acidを略してGABA(ギャバ)。

アミノ酸といえば、たんぱく質を構成する成分を指すのが普通だが、ギャバはそれらとは異なり、主に脳や脊髄ではたらく「抑制系の神経伝達物質」である。

脳の興奮を鎮め、ストレスをやわらげるリラックス効果、抗ストレス作用、脳細胞の代謝活性化作用などが明らかにされている。

ギャバが不足すると、興奮系の神経伝達物質が過剰に分泌するのを抑えることができなくなり、精神的な緊張感が続いてしまう。

大井静雄・東京慈恵医大教授(脳神経外科)らは、ゴルファーのイップスにギャバが有効であるかどうかを検証する試験を行った。

兵庫県・上月コースで行われた試験には、30歳代~60歳代の男性20人(平均ゴルフ歴21.2年。平均ハンディ22.1)が参加した。

試験方法は、集合時にギャバ錠60㍉㌘を摂取、前半9ホールのラウンド中にギャバ100㍉㌘含有のスポーツドリンクを飲み、9ホールでギャバ錠60㍉㌘を摂取。

後半11ホール、13ホール、15ホール、17ホールでギャバチョコを2粒ずつ(ギャバ量14㍉㌘)食べて、適宜、ギャバドリンクを飲んだ。

ギャバの総摂取量は376㍉㌘だった。

結果はどうだったか。

ゴルファー自身の自己評価をみると、ギャバ効果が「大いにあった」+「まずまずあったと思われる」が、ドライバーでは43%、

ショートアイアンやアプローチ、パッティングでは50%、

全ホールを通じては79%。

イップス(精神的緊張による失敗)の予防効果を認めた人は93%だった。

「謎の病の処方箋」の一例とは言えまいか。

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元気が出る色 [日記・雑感]

色彩と健康の関係について

いやあ、すごかったなあ!

平昌オリンピック パラリンピックの入場行進。

日本選手団の、ひときわ鮮やかな真っ赤なブレザー、目に沁みた。

感動的に美しかった。

あんなに鮮烈な赤い色彩の光景、めったに見られるものではない。

思い出すのは、先年、

「赤色を身につけた男性は(女性の目に)より魅力的に見える」

という米ロチェスター大などの研究チームの実験結果にちなみ、色彩学の権威、田口泖三郎博士に聞いた話だ。

赤と紫は、地球上で一番あでやかな色だ。

ほかのどんな色も、あでやかさでは赤と紫にはかなわない。

紫の表に裏赤の着物を描いた最初の浮世絵師は鈴木春信だが、喜多川歌麿も、蚊帳の中から出てくる美女に、この色の着物を着せている。

浮世絵や歌舞伎の衣装の色彩感覚、配色はじつに素晴らしい。

現代色彩学に照らしてもピッタリだ。

田口博士はそう話した。

博士作成の「タグチ12色相の心理的効果」表を見ると、

赤の感じは「情熱、血、力、残忍」で、治療効果は「貧血症」。

紫の感じは「中性、高貴、優艶」とされている。

いつだったか、女性大臣の「勝負服」が赤だったのも、むべなるかな。

ちなみに、警察庁に頼まれて、警官の冬の制服の色と材質を決めた人が田口博士。

モチーフは「警官の顔がりりしく見えるように......」だったそう。
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不整脈は怖い [ひとこと養生記]

心臓の鼓動─それはあなたの健康リズム

きょう3月9日=3(ミャ)9(ク) =は、脈のチェックを呼びかける「脈の日(Check Pulse Day)」」。

通常、心臓は1分間に50~80回前後の脈を規則的に打ちます。

このリズムが崩れる状態が「不整脈」。

安静時に100回を超える「頻脈」、50回未満になる「徐脈」、脈がとんでリズムが乱れる「期外収縮」に大別されます。

不整脈が怖いのは、突然死につながる恐れがあるためで、最も怖いのは「心室細動」です。

心臓の下半部にあって血液を動脈に送り出す心室がけいれんし、脈拍が数え切れないほど速くなります。

脳に血液が行かないので10秒前後で意識が遠のき、10分間続くと脳死になってしまいます。

一刻も早くAED(自動体外式除細動器)による電気ショックで心肺蘇生をする必要があります。

脳に血栓が行き脳梗塞を招く「心房細動」もふえています。

心臓の上半部にある心房が、小刻みに震える高齢者に多い不整脈です。

血液をきちんと送り出すことができず、心房に血の流れが滞り、血栓(血のかたまり)ができやすく、それが血流に乗って脳に運ばれて血管を詰まらせると、脳梗塞になります。
   
「心臓の鼓動─それはあなたの健康リズム」は、WHO(世界保健機関)の、ある年の世界保健デーのスローガンでした。

生まれてから死ぬまで休みなく働きつづける心臓は、心筋という特別な筋肉でできています。

この心筋に血液(酸素と栄養)を供給しているのが、心臓を冠状に取り巻いている3本の大きな血管(冠動脈)です。

冠動脈の一部が狭くなって、血液が流れにくくなるのが、狭心症。

狭くなったところに血栓が詰まって、血流がストップしてしまうのが、心筋梗塞。

まとめて虚血性心疾患と呼ばれます。虚血とは、血液が虚する(不足する)という意味です。

虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)のもとになるのは、動脈硬化です。

動脈硬化の危険因子は、高血圧、脂質異常症、糖尿病、肥満。かつては「死の四重奏」といわれました。メタボリック症候群のことです。

四つのうち一つ持っている人は、持っていない人の1.5~2倍、心臓病になりやすく、複合すると数倍になるといわれます。

 これを防ぐ12カ条─。

 1 血圧と血中コレステロール値を正常に保つ。

 2 脂質の摂取は、良質の植物油と魚油をバランスよく(おすすめは「カメリナオイル」)。

 3 塩分は控えめに。

 4 甘い物を食べ過ぎない。

 5 栄養のバランスのよい食事を。

 6 腹七~八分目に。

 7 日常適度の運動を(努めて歩く)。

 8 十分な睡眠(一日7~8時間)。

 9 ストレスを上手に発散。

 10 適正飲酒(清酒なら1合程度)を守る。

 11 禁煙または節煙。

 12 毎年1回は健康診断。

 こうした生活を心がけていれば、心臓のみならず全身の健康を守ることができます。
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新規脂質低下薬に対する動脈硬化学会の指針 [健康短信]

動脈硬化学会がPCSK9阻害薬の使用に声明

 日本動脈硬化学会は3月2日、東京都でプレスセミナーを開き、新規脂質低下薬として注目されているPCSK9阻害薬の適正使用を促すための声明文を発表した。

 同学会PCSK9阻害薬適正使用声明文作成ワーキンググループ委員長で金沢大学病院循環器内科コレステロール外来の野原淳氏は、声明文の内容を説明するとともに、同学会が公表している「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年版」を踏まえて、同薬の適正使用指針を示した。

FHヘテロ接合体の治療、冠動脈疾患の再発予防で投与を考慮

 同学会では、PCSK9阻害薬は特に冠動脈疾患の発症リスクが高い家族性高コレステロール血症ヘテロ接合体の患者と、冠動脈疾患の二次(再発)予防において高リスク病態を合併する患者を中心に使用されるべきであるとしている。

 しかし、野原氏ら委員によると、現状、PCSK9阻害薬が適切に使用されていないケースも一部見られるという。

 そこで同氏は、実臨床において同薬が適応となる患者像と、これらの患者における望ましい投与方法を明確化するためのフローチャートを示した。

 FH患者における冠動脈疾患の再発予防では、積極的にLDL-C70mg/dL未満を目指すべきで、スタチン最大耐用量にエゼチミブを併用しても管理不十分であれば、PCSK9阻害薬の併用を積極的に考慮するとした。

 また、LDL-Cの低下効果は処方変更後1~2 カ月で判定し、PCSK9阻害薬を開始する際は専門医に相談することが望ましいと補足した。

 FH以外の患者の冠動脈疾患の再発予防では、エゼチミブ併用かつスタチン最大耐用量でLDL-Cが管理目標値に達しない場合は、PCSK9阻害薬の投与を考慮するとともに再度FHを疑う必要があるとした。

 さらに、PCSK9阻害薬を検討する症例では、高血圧・糖尿病・喫煙など古典的危険因子も十分にコントロールし、投与開始時には専門医に相談することが望ましいとしている。

 今後の課題として、野原氏は「冠動脈疾患以外の高リスクの動脈硬化性疾患やスタチン不耐の患者などにも、PCSK9阻害薬を推奨すべきかどうか検討する必要がある」と指摘し、「同薬の投与を開始する基準となるLDL-C値や投与間隔、投与による長期的リスクなども明らかにしていかなければならない」と述べた。

 同学会では、PCSK9阻害薬を使用する医師および施設に対し、最新の情報収集に努めるよう呼びかけている。

 なお、今回提示されたフローチャートおよび声明文の詳細は、同学会の公式サイトで確認できる。
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