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腕立て伏せの効果 [医学・医療短信]

腕立て40回以上できると心疾患リスク低下
消防士身体検査データの後ろ向き解析

 腕立て伏せが40回以上できる中年男性は、10回未満しかできない同世代の男性と比べて心血管疾患(CVD)リスクが有意に低いことが、米・ハーバード公衆衛生大学院のJustin Yang氏らの研究で分かった。

 同氏らによると、腕立て伏せができる回数とCVDリスクの関連について検討した研究はこれが初めで、

「腕立て伏せ回数の測定は、簡便かつ安価なCVDリスクの評価法になりうる」としている。

 詳細はJAMA Netw Open(2019;2:e188341)に発表された。

 Harvard T.H. Chan School of Public Health

 Yang氏らによると、客観的に評価した体力(心肺フィットネス) は健康状態の強い予測因子であり、医療機関で患者の心肺フィットネスを評価する必要性が指摘されている。

 また、トレッドミル最大運動負荷試験などによる心肺フィットネスの評価結果とCVDリスクに負の関連が認められたとの報告がある。

 しかし、トレッドミル試験などの体力測定方法はルーチンで実施するには高額で時間もかかる。

 そこで同氏らは今回、より簡便で低コストの体力測定方法として腕立て伏せができる回数の測定に着目。

 2000~10年に収集された18歳以上の男性消防士のデータを用いて、腕立て伏せ可能回数とCVDリスクの関連について後ろ向きに検討した。

 対象はベースライン時および研究開始後、定期的に腕立て伏せ可能回数の測定やトレッドミル最大運動負荷試験などを含めた身体検査の他、健康状態に関する質問票を用いた調査が実施されていた。

 最終解析対象は、ベースライン時の身体検査を受けた消防士1,562例のうち、腕立て伏せ可能回数のデータが入手できた1,104例。

 平均年齢は39.6歳(SD9.2歳)、平均BMIは28.7(同4.3)だった。

10回未満の男性と比べて96%のリスク低下

 10年の追跡期間中にCVD関連イベント(冠動脈疾患、心不全、心臓突然死)が37件発生していた。

 ロジスティック回帰モデルを用いた解析の結果、腕立て伏せ可能回数が40回の男性は、10回以下の男性と比べて年齢やBMIで調整後のCVDリスクが96%低かった。

 腕立て伏せ可能回数は、トレッドミル最大運動負荷試験の結果に基づいた最大酸素摂取量(VO2max)よりもCVDリスク低下に強く関連していた。

 これらの結果について、Yang氏らは「職業上、身体活動レベルが高い中年男性を対象とした研究であるため、女性や他の年齢層の男性、身体活動レベルが低い男性には当てはまらない」と説明。

 その上で「より多様なコホートにおける大規模研究で検証する必要はあるものの、腕立て伏せ可能回数の測定は、有益かつ客観的な身体機能およびCVDリスクの臨床評価ツールとなりうる」と結論している。

 同大学のStefanos Kales氏は、

「今回の研究から、健康の維持には体力が重要であること、医師は診察の際に患者の体力を評価すべきであることが、あらためて示された」とコメントしている。

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