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インフルワクチン⇒心疾患予防 [医学・医療短信]

インフルワクチンは心疾患の予防薬

 毎年インフルエンザワクチンを接種する意義は、感染予防以外にもあるようだ。

 米・マウントサイナイ病院の研究チームが、約3,000万例の入院記録を調査したところ、入院中に同ワクチンの予防接種を受けた患者は、受けなかった患者に比べて1年間の心筋梗塞(MI)の発症リスクが10%低減することが分かった。

 詳細は第68回米国心臓病学会(ACC 2019)で発表された。

 入院中に約2%がワクチンを接種

 研究チームのKhandaker氏らは、まず米国の診療データベース Nationwide Inpatient Sample(NIS)から、2014年に同国の医療機関を受診した成人約3,000万例を抽出。

 次に、同年の入院患者で入院中にインフルエンザワクチンを接種した群(全体の約2%)と接種しなかった群に分け、同年中にMIまたは不安定狭心症で再受診した症例の割合をそれぞれ分析した。

 入院期間中以外のワクチン接種例は除外した。

 MIまたは不安定狭心症の発症は非接種群の4%に対し、接種群では3%と低く、両群に有意差が認められた。

 インフルワクチンと心疾患の関連を検討した研究では最大規模  

 この結果は、当初、接種群で推計されたMIまたは不安定狭心症の発症数より5,000例少なかった。

 また、さまざまな交絡因子を補正したところ、インフルエンザワクチンの接種はMIリスクを10%低減することが示された。

 これまでにも同ワクチンの接種により心血管リスクを低減しうることが報告されており、今回の結果も一致していた。

 ただし今回の結果は、両者の関連を検討した研究としては最大規模であるという。

 Khandaker氏は、

「血圧値、血糖値、コレステロール値の管理と同じように、インフルエンザワクチン接種を心疾患の初発(一次)予防と捉えるべき」としている。

 ワクチンを接種しても感染リスクは完全に排除できないが、同氏は、

「ワクチンを接種することで重症化が抑制できるため、心疾患に対しても有用な可能性がある」という。

 米疾病対策センター(CDC)は、生後6カ月以上への毎年のインフルエンザワクチン接種を推奨しているが、実際に接種を受けているのは米国成人の10人中約4人で、 2017~18年シーズンの接種率は37%と推計されている。

 同氏は「インフルエンザワクチンの接種率を上げるには、入院中の患者への接種が有用かもしれない」としている。

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