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警告、エナジードリンク [健康短信]

「エナジードリンク」と「栄養ドリンク」。

どちらも疲れたとき、もう一踏ん張りしたいときに飲むイメージだが、海外ではエナジードリンクを飲み過ぎた人が死亡するという事故も起こっている。

エナジードリンクにはどんな成分が入っているのか。

栄養ドリンクとはどう違うのか。

「医療部外品」に分類されている「リポビタンD」などの栄養ドリンクには、肝細胞に作用する働きを持つ「タウリン」が含まれている。

「炭酸飲料(清涼飲料水)」として販売されているエナジードリンクには「合成タウリン」を使うことができない。

代用成分として「アルギニン」が入っている。

アミノ酸の一種であるアルギニンには、血流改善・成長ホルモンの分泌といった作用があるといわれている。

カフェインや糖分を多く含むため、これまでに過度な摂取による健康への影響が問題視されており、欧米では規制を求める声が上がっていた。

イギリスの大手スーパーマーケットが、16歳未満へのエナジードリンクの販売を禁止することを決めた。

1リットルあたり150ミリグラム以上のカフェインを含むエナジードリンクを対象に、購入する客に身分証明証の提示を求める。

米国スポーツ医学会(ACSM)は、エナジードリンクの摂取に関する公式声明を発表した。

警告とともに、販売や摂取に関する推奨を提供している。

安全性や効果のエビデンスが不足

米・テキサス州保健科学センターは、

「科学的調査により、エナジードリンクに含まれる過剰なカフェインは精神症状だけでなく、心血管、神経、胃腸、腎臓、内分泌系などにも悪影響を及ぼすことが示された。

心血管系や他の症状を有する成人だけでなく、小児や思春期の若年者を保護する必要がある」と警告している。

エナジードリンクは小児や思春期の若者にも販売されている。

エナジードリンクの世界的な市場規模は、2013年に390億ドルだったものが2021年には610億ドルに達すると見込まれている。

需要が高い市場であるにもかかわらず、現時点では安全性、効果、パフォーマンス向上に関するエビデンスが不足している。

カフェイン含有量に制限がない

エナジードリンクに対する最大の懸念は、高濃度のカフェインを含有していることである。

米食品医薬品局(FDA)によると、1日当たり400mg(コーヒー4〜5杯に相当)のカフェイン摂取は健康な成人にとっては問題ない量である。

しかし、小児や若年者では潜在的に重大な問題を引き起こすかもしれない。

一般的な飲料(コーヒー、紅茶、スポーツドリンク、ソーダ水など)のカフェイン含有量は1本当たり200mg以内に制限されているが、エナジードリンクでは制限がない。

FDAの分類では、エナジードリンクは食品・飲料ではなく、栄養補助食品である。

カフェイン含有量に関して抜け道があるといえる。

エナジードリンクと一般的な飲料は異なると認識することが重要である。

エナジードリンクには通常、ハーブのブレンド、タウリン、グルクロノラクトン、高濃度ビタミンなどが含まれるが、一般的な飲料には含まれない。

科学団体、メディア、政府、大学体育局、市民などは、睡眠障害、不安、心血管イベントや死亡を含む有害事象の原因となりうるとして、エナジードリンクの安全性に対する懸念を示している。

ACSMによる主な勧告は以下の4点である。

①小児をリスクから守る

小児や思春期の若者は体格も小さく、エナジードリンクによる悪影響が特に強い。

カフェインを摂取したことがない場合は、頻繁な大量摂取と同等の潜在的なリスクになると考えられる。

これらのドリンクは小児向けではないことをあらためて広く周知する必要がある。

②高リスクグループ(特に小児)に対する販売の停止

影響を受けやすい集団に販売すべきではない。

現在、エナジードリンクの製造会社はウェブサイト、ソーシャルメディア、テレビなど、小児や思春期の若者が多く目にするメディアを通じて広告宣伝している。

小児や若者の興味を引くスポーツやイベントなどを標的としたマーケティングは行うべきではない。

③激しい運動中とその前後ではエナジードリンクを摂取すべきではない

健康や運動のレベルに関係なく、適切な安全性と有効性のデータが得られるまでは、激しい運動中とその前後のエナジードリンク摂取は避けるべきである。

激しい運動の前後にエナジードリンクを摂取した人が死亡したとの報告もある。


④さらなる教育とデータ収集が必要

エナジードリンクの潜在的な悪影響と安全な摂取を強調した上で、自覚ある出資と教育資源が必要とされる。

ソーダ水、コーヒー、スポーツドリンクなどとエナジードリンクは明確に異なることについて、消費者を教育するために大きな努力がなされるべき。

また、エナジードリンクに関する教育は栄養、体調、健康などと関連した学校ベースのカリキュラムの優先事項でもあるはずだ。
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