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昆布だし、ドライマウス改善

 近年、患者数が増えている味覚障害。

 原因の1つに唾液分泌量の低下(ドライマウス)があるが、その診断や治療は医科・歯科ともに普及しているとはいえない。

 東北大学大学院歯学研究科口腔診断学分野の笹野高嗣教授は、ドライマウス患者の特徴や診断、さらに「うま味」の持つ唾液分泌促進作用を活用した独自の治療法について、第21回日本病態栄養学会で報告した。

 患者は「口が渇く」とは言わない
 
 味覚障害の患者は高齢者を中心に増加傾向にあり、2000年と2002年に耳鼻咽喉科を受診した味覚障害患者は約24万人とのデータがある。

 患者の多くには自覚症状がないため、実際の数はより多い可能性が高い。

 味覚障害は体調や食欲、QOL(生活・生命の質)などにも影響を与えるため、笹野教授は「味覚障害は単なる感覚障害ではなく、健康に関わる重要なサインである」と指摘する。

 味覚障害の原因の1つがドライマウスであるが、教授によると、ドライマウス患者が受診時に「口が渇く」と訴えることは少ない。

 かわりに「口の中が灼けるようにヒリヒリして痛い」「ベタベタ、ネバネバする」などと表現することが多い。

 ドライマウスかどうかの見分け方は、患者に水を口に含んでもらうことで、痛みなどの症状が消えればドライマウスと考えられる。

 うま味の唾液分泌作用に持続性あり
 
 笹野教授は、口内の歯肉以外の粘膜全体に分布する小唾液腺に着目している。

 小唾液腺の働きは大唾液腺に比べ広く知られてはいないが、粘膜の直接的な保護や保湿、再生の役割を果たすため、ドライマウスの改善には小唾液腺からの唾液分泌量が鍵となる。

 小唾液腺からの唾液分泌には、味を感じる味蕾細胞を保護する働きもあるため、同教授は小唾液腺における味覚と唾液分泌の関係について検討した。

 結果、5基本味のうち、酸味とうま味が唾液分泌量を大幅に増加させ、酸味による効果は一時的であるが、うま味の効果は持続性があることがわかった。

 そこで、うま味を活用した独自のドライマウス治療法として、水500mLに昆布40gを1晩浸して取っただしを開発。

 お湯ではなく水を使うことでだしにとろみがつき、保湿効果が生まれる。

 使い方は、口の乾燥を感じたときなどに1日約10回、30秒間口をすすぐ。そのまま飲んでもよい。

 訓練を重ねることで、2週間ほどで唾液分泌を実感できる。

 さらに教授は「だしを患者自身がつくることがポイントで、これも治療の一環となる」と話した。

 現代医療においては薬に頼り過ぎるのではなく、栄養学の手法を取り入れることも重要である、と。
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