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ガスの医学「屁一つは薬千服」 [「健康常識ウソ・ホント」再録]

健康常識ウソ・ホント(37)

ガスの医学「屁一つは薬千服」


あをによし寧楽(なら)の京師(みやこ)は咲く花の薫(にほ)ふがごとく今盛りなり
                                 小野老朝臣(おののおゆのあそみ)

『万葉集』巻三に収められたこの有名な歌が「おなら」の語源だという説があり、花の季節にはつい思い出してしまう。もちろん俗説である。

ほんとうは「鳴らす」に接頭語の「お」がついたもの、と辞書には記されてある。

「漢(から)にては放屁(ほうひ)といい、上方にては屁(へ)をこくといい、関東にてはひるといい、女中はすべておならという。

その言葉は異なれども、鳴ると臭きは同じことなり」

と、風来山人こと平賀源内は『放屁論』のなかで言っている。

しかし、数あるなかには、鳴らないモノもあれば、そんなに臭くないモノもあるのは、ご存じのとおりである。

自家製のモノは、その当人にはむしろ芳香でさえある。

ともあれ、普通に出ているぶんにはどのように鳴ろうが、どれほど臭かろうが、心配はいらない。

どれくらいが「普通」かといえば、1回量50~500cc、1日量100~2800cc、とNASA(米航空宇宙局)のデータにはあるそうだ。

風来山人は、

「プッと鳴るもの上品にしてその形円く、ブウと鳴るもの中品にしてその形いびつなり。スーとすかすもの下品にて細長くして少しひらたし」といっているが(『放屁論』)、

ブーでもスーでも1日2~10回程度だったら通常の発射回数としていいのではないか。

思わずも一つもらして幼児(おさなご)はわれと驚き高笑ひせり   若山喜志子

もしガスのなかに有毒成分が含まれていたりすると、密閉空間の宇宙船内では重大なトラブルが発生しかねない。

で、NASAはおならの研究を徹底的に行った。

結果、おならの含有成分は約400種類、人間を死に至らしめるような有毒成分は含まれてないことが確認された。

「屁一つは薬千服」と、ことわざが教えているように健全?な一発は、健康な胃腸と肛門の証明である。

だが小さなガス漏れが、大事故の前ぶれであったりするように、おならの背後に思わぬ病気が隠れていることもある。

臭いガスが頻繁に出る(発生亢進)

ガスがたまって腹が張る(吸収障害)

ガスが出にくく、出るとき痛みを感じる(排泄障害)

─といった症状が長くつづくときは要注意、と専門医は警告している。

発生亢進は、食物の種類(サツマイモなど発酵しやすい食物や、ゴボウなど消化のわるい食物)と、消化液の分泌に関係がある。

サツマイモやゴボウなどを食べ過ぎたり、消化液の分泌が悪かったりすると、食べた物がつまでも腸内に残り、発酵や腐敗がふえ、ガスがたくさん発生する。

小腸に炎症があるときも食物の消化吸収がわるくなってガスの発生が亢進するし、肝臓病でもガスが発生しやすくなる。

肝臓病が進むと、ガス頻発期のあと腹水がたまってくる。

このことをフランスの肝臓専門医は「風のち雨」と表現しているそうだ。

ガスの吸収障害は、大腸の炎症によっても起きるが、心臓病や肝硬変、便秘や低血圧が原因のこともある。

三つめの排泄障害は、大腸の運動が減退したり、大腸・直腸に癒着や狭窄などの異常がある場合、しばしばみられる。

おならが出にくいだけでなく、出るとき痛みを感じるようであれば要注意。

そのうえ大便に血がまじっていたら大腸がんの初期かもしれない。すぐ精密検査を!

なお、呑気症(どんきしょう)といって、無意識のうちに空気をたくさんのみ込むクセのせいで、ガスやゲップが多発することもある。

早食い、ガブ飲み、炭酸飲料の飲み過ぎ、口呼吸、不安、緊張、ストレスなどが原因になりやすい。

ヒステリーも呑気症を伴いがちでガス・ゲップの多発を招きやすいのだそう。ヘェー。


健康総合ニュースサイト「One's Life」2015年3月14日掲載の「コラム」より再録。
同サイトは、美容・ヘルスケア・妊娠・介護福祉に関するニュースや体によい食事のレシピなど、健康・医療に関する情報を日々発信している。

拙稿の過去の掲載分は同サイトの「特集」→「コラム」でお読みいただけます。
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BetsyAikenhead

第一次AIブーム【ニューラルネットワーク研究の開始】 第二次AIブーム【エキスパートシステムへの期待】 第三次AIブーム【ディープラーニングによる可能性の拡大】 人工知能の進化と2045年問題【シンギュラリティへの到達】 人工知能研究の権威レイ・カーツワイルは著書『The Singularity Is Near: When Humans Transcend Biology』の中で、2045年以降、人工知能が人工知能のプログラムを改良し続け、猛スピードで進化を遂げていくと予測しています。 <a href=https://jamedbook.com/12432-2/>https://jamedbook.com/12432-2/</a> しかし、抗リン脂質抗体をもつ不育症の患者さんの人口は、心臓病や脳血管疾患の患者さ ん に比べるとずっと少ないため、大規模な調査結果がなく、不育症でのアスピリンの効果が科学的に立証されているとはいえません。
by BetsyAikenhead (2018-11-21 21:19) 

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