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「爪半月」と健康の関係 [健康常識ウソ・ホント]

健康常識ウソ・ホント(10) 

「爪半月」と健康の関係

爪は、1日平均0.1㍉~0.2㍉伸びる。

足より手のほうが速く、老人より若者のほうが速く伸びる。

爪母(そうぼ)と呼ばれる根元の部分から爪先まで伸びるには4~6ヵ月かかる。

その間の全身の健康状態が爪の色や形にあらわれる。

だから「爪は健康のバロメーター」といわれる。

いくつか、例を挙げる。

指先がふくれ、爪が指を包むように丸みを帯びる「ばち指」は、指先が太鼓のばちのように太くなることからついた名前。

なぜそうなるのか発症のしくみはわからないが、すべての指がばち指になったら肺がん、COPD(慢性閉塞性肺疾患)など、肺疾患が疑われる。

原発性の肺がん患者の60%にばち指が現れるという。

ばち指は、ヒポクラテス爪、時計ガラス爪とも呼ばれる。

そのような爪の変形が、肺の病気と関係があることを最初に発見した人がヒポクラテスであり、むかしの時計ガラスは中央がまるく盛り上がっていたからだ。

爪の先のほうが薄くはがれる「二枚爪」や、爪の中央がへこみ、スプーンのような形にそり返る「スプーン爪」は、貧血の可能性が大きい。

薄くはがれたり、反り返ったりするのは、貧血によって、爪に送られる鉄分と酸素が不足し、爪が薄くなり、骨のない指の横腹に加わる力を爪が支えきれなくなるためだ。

爪に横溝ができるのは、爪の発育をおさえるような刺激が、爪母に加わった証拠、つまり過去の病変を表している。

最も多いのは、腸チフス、猩紅熱(しょうこうねつ)、薬疹など、高熱のでる感染症や中毒である。

慢性の病気が一時的に悪化したときも横溝が現れる。

で、爪の根元から横溝までの長さによって、障害のあった時期が推測できる。

爪が白く濁ってボロボロとはがれてくるのは爪の水虫だが、すべての爪が同時にそうなることはない。

すべての爪がほとんど同時に白く濁ってくるのは、慢性の肝臓病が疑われる。

慢性腎疾患の一つのネフローゼでは、爪に白い線が横に走る。

がんの一種の悪性黒色腫(メラノーマ)は、爪の色素沈着で始まることがある。

爪にできた黒い縦の筋の色が濃くなったり、広がったり、爪が割れてきたら、すぐ皮膚科へ─。

爪に縦のすじができるのは、皮膚のしわと同様、老化現象だ。

ところで、爪の根元のところに見える「爪半月(そうはんげつ)」が、くっきり出ているのは健康の証拠、出てないのは体のどこかに故障がある─という昔からの俗説は本当か?

答えは、ノーである。

爪半月の有無は生まれつき。高血圧症や糖尿病でも爪半月のハッキリしている人はいくらでもいる。

ただ、もともと爪半月があった人が、肺炎などの急性疾患で衰弱するとか、極度の栄養失調にかかると、爪母の細胞分裂に影響し、爪が伸びなくなり、爪半月が消えることがある。

このことから逆に「爪半月は健康の証拠」という俗説が生まれたのだろう。

だから一般論としては爪半月のあるなしを気にすることはないが、いままでハッキリ見えていた爪半月が急に消失したら問題─といえるようだ。
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